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エルメスでは定番のバーキンが50万円以上するにもかかわらず人気が集中し、エルメスのプレミアムブランドバーキンが入手が困難な状況が続いている。これほどの人気を得ているエルメスとは、いったいどのようなブランドなのか?その真髄を探すことにしました。

日本でエルメスクロコバーキンを探す、そして購入

狂乱の四、五ヶ月が過ぎたl!紅茶をたくさん飲み、〈イーベイ〉のオークション画面に見とれ、パスポートにスタンプを押され、レンタカーの助手席にもたれてホテルの道順を調べた。

ドイツで買ったバッグは、もちろんひとつ残らず売れた。もう一度、南フランスに出かけ、何度かスペイン国内とポルトガルをまわり、フォブール本店にセルジュを訪ね、時おりドミニク、ピメ、リュックからパーキンが転がりこんだ。

バーキン購入資金を調達

バーキン購入の資金を調達するため、イーベイで常時、50点かそれ以上のオークションを開いた。そのうちの半分を毎週末に終了し、月曜に商品を発送した。

メールの受信箱が満杯にならないよう頻繁にチェックし、返事をエルメスホットラインに書いた。

サラの気さくでアブナイ言葉だらけの最新情報と、グレースの緊急相談サービスは、入札者の問い合わせが殺到するなか、ぼくにはとても大切だった。

たくさんのメールを読んだ。たくさんのメールを書いた。ひとりの人聞がこれほど多くのメールを読んだり書いたりするものではない。とりわけ、その人聞が自分である場合には。

ぼくはブラックベリーをぴかぴかのオモチャではなく、ヨーロッパ中のエルメスを駆けめぐるためアンクルブレスレットのモバイル付き足棚と考えていた。

クロコバーキンを買い損ねる恐れ

絶えずどこかの店をまわらなければならない。さもなければクロコのバーキンを買い損ねる恐れがある。ぼくにはすばらしいクライアントがいた。そして、彼女たちから返ってくるメールの山にたじろいだ。

メールのひな形をつくり、サンプル文書をこしらえた。繰り返し聞かれてげんなりする問い合わせに答えるためだ。いまにFAQ(よくある質問に対するQ&A集)をメールするはめに陥るのかもしれない。

オークションの参加者から、ゲイ(ぼくはゲイ)をからかう腹立ちまぎれのメールが返ってくる可能性がおおいにある。ぼくは参加者からそうたびたび怒りを買ったわけではないが、コンピュータを介してとはいえ、まだ偏見を捨てきれない一般人を相手にしている。

それにぼくの仕事はサービス業だ。どんなウェイターも知っているように、どんなサービス業にも絶好調のときがある。ぼくはバーキンを買い、パーキンを売る。

クロコバーキン専門

クロコバーキンとは、

クロコにはポロサス、ニロティカス、アリゲーターがございまして、更にそれぞれ艶あり(リセ)と艶無し(マット)があります。 また、クロコは価格改訂で少々値上がりしております。 値上がり後の定価で私の存じ上げる分のみになりますが… ★バーキン25cm ニロティカス…リセ3192000円 マット3276000円 ★バーキン30cm ニロティカス…リセ3654000円 マット3801000円 アリゲーター…マット3801000円 ★ケリー28cm ニロティカス…リセ外縫い2898000円 ・・・・・・・・・ クロコの中でも最高級のポロサスは素材自体の確保が困難な状況の為、現在PO以外のバーキンでは35cmのみの展開になり、他サイズはお作りをお休みしておりまして、今後暫くはお作りが遅れている分のみの入荷になります。 ケリーも上記と同じ理由でポロサスのお作りはお休みになり、入荷が激減しております。 改訂前の価格ですが、バーキン25cmポロサスマットは4158000円でした。 ベアンスフレはクロコ素材全体で現在お作りがお休みに入りました。 しかしなから、在庫分を含めてお作りの遅れた品の入荷もまだまだございますので、カラーは拘らずに出会い任せでしたら購入は十分可能かと思います。 改訂前の価格ですが、私が購入した当時はポロサスリセで76万円位か78万円位でした。 憧れを含めて人気が高いのはポロサス、お作りの主流はニロティカスで、ちょこちょことアリゲーターといった感じになり、艶ありは正に『これぞクロコ!』といった存在感と貫禄があり、大変ゴージャスでございます。 宝石としても扱われる天然石の瑪瑙で丁寧に磨き上げた艶感は素晴らしいですよ。 カチッとしたしっかりめの型崩れし難い素材感です。 その一方で、水濡れには非常に弱く、グラスからの水跳ねでも気付かずそのままですと染みになりやすいのでご注意下さい。 艶ありは艶無しより角擦れが出来やすいように感じます。 また、長期間ご使用になられる内に徐々に磨かれた艶が取れてマットになってまいりまして、お使いになられる方に合わせた自然の風合いが生まれます。 艶無しはクロコの高級感を保ちつつも、落ち着きのある佇まいでクロコだからと構えずに普段のちょっとしたお出かけでも使いやすい素材感になります。 艶ありよりも柔らかめなので使用頻度が高いほど少しくたっとしてまいりますが、水濡れですぐに染みになってしまうようなデリケートさはございません。 角擦れには艶ありより強いです。 なかなか艶ありと艶無しの両方を見比べるのは難しいですが、それぞれ素敵ですから、出会った時の感性でお決めになると宜しいですよ。 私の出会い率としましては、比較的艶ありのほうにご縁がございます。 先月はポロサスリセのケリーカットに偶然出会いまして、ハンドル付きクラッチタイプのミニバッグなのに、牛革のバーキン30を二つ買ってもおつりがくる金額になりますし、どうしたものかと悩んだのですが、一目惚れでもありましたので予定外のお買い物でしたが早めの自分へのクリスマスプレゼントとこじつけて思い切って購入してしまいました(^^ゞ エルメスのクロコは持ち歩ける芸術品のようですね♪

クロコダイルを専門に扱い、仕事はうまくいっている。相変わらずの忙しい日々。

それが、ぼくの生活とぼく自身に悪い影響を与えていることはわかっていた。稼いだお金はろくに観光もしない街のホテルに費やしている。でも、たまには楽しむために使いたい。

だから、行きたい場所を優先するつもりでいた。おもしろいのは、行き先について話しあうたび、その衝にエルメスがあるということだ。その店で高級なクロコのバーキンが一個買えたら、どれくらい旅の経費がまかなえるものか、ついつい計算してしまう。

エルメスバーキン 30 クロコダイル(ポロサス)

バーキン 30 クロコダイル

 

エルメス バーキン クロコダイルヒマラヤ(ニロティカス マット)30

バーキン クロコダイルヒマラヤ

エルメス バーキン30 ミモザ アリゲーターマット ゴールド金具 イエロー

バーキン30 ミモザ アリゲーターマット

とはいえ、目的地を選ぶうえでエルメスの店はあまり重要な要素ではない。世界中の魅力的な都市のほとんどにエルメスがあるからだ。ロマンチックな保養地としてインドのコルカタ(カルカツタ)を選ばないかぎり、どこか」訪れても、車で立ち寄ってクロコダイルが買える。

さいわい、おたがいに行ったことのない大きな街で意見が一致した。

モスクワで週末を過ごし、東京で10日間の休日を楽しむ。

モスクワに着いた日の午前は観光に出かけ、身を切るような寒さと人々のむちゃくちゃな格差に不意をつかれた。温度計にも社会経済の階層にも極端な聞きのないスペインに暮らしたあとでは、ぼくの価値体系も大きな衝撃を受けた。

クリスチャン・ディオール、ドルチェ&ガツパーナ、カルティエ、ルイ・ヴィトンのブティックが街のあちこちに建ち並び、同じ通りには5O年前に製造されて錆びて腐りかけた車が駐まっている。

しかも風景は灰色一色。灰色の空、灰色の通り、灰色の顔。街が美しくなかったわけではない。実際、美しいと思った。赤の広場、

クレムリン、聖ワシリイ大聖堂、あの玉ねぎ型の丸屋根を見て、畏怖の念を抱かないでいられるだろうか?

おまけに、ぼくたちが泊まった豪華なホテル〈パークハイアット〉は赤の広場のすぐそばにあった。モスクワはまさにラスベガスと同じカテゴリーに属している。

観光には最高だが暮らすには最低の街

少なくともエルメスの店に問題はなかった。やや若い「おばあちゃん」からレザーのバーキンが簡単に買えたが、〈アメツクス〉が使えないとわかるとあわてふためいた。

ATMに駆け込んでルーブルを調達し、危機を回避した。彼女の厚意のおかげで、ぼくは1~2枚のATMカードを持っている。バーキンの

資金を降ろさなくちゃならないとき、誰もぼくの列のうしろに並びたくないだろうね、きっとまだかまだかとやきもきするもの。

というわけでパークハイアットの代金はぼくのクライアントにまわして、エキゾチックな東洋の衝に出発だ。

東京はバーキンにとって特別な国

東京は人と人の心を自由自在に操る街、それはぼくみたいなベテランの旅行者にとっても当てはまる。

まずぼくとホアンはホテルオークラにぶっとんだ。スイートの窓からは伝統的な日本庭園と、地平線を隙間なく埋めつくす超高層ビルの両方が見渡せた。

だけどぼくらがそれ以上に大喜びしたのは、あらゆるものを思い通りに動かすベッド脇の小さなリモコンだ。部屋中の照明、テレビ、カーテン。「入室はご遠慮願います」のメッセージまですべてがベッドにもたれたまま自由自在。

どうやら日本では特別なことでもないらしいのだが、ぼくたちには30世紀が舞台の『宇宙家族ジェットソン』レベルの技術だった。ことによるとそれ以上にクールなのは、音もなく作動するプリンター兼ファックスかもしれない。

ディナーの予約のためにコンシェルジュを内線で呼び出したあとまで、そこにあることすら気づかなかった。五分後、予約が取れたという確認、レストランの情報、タクシー運転手に道順を教える一枚の日本語の紙が、するすると吐き出されてきた。なんともイケてる。

東京に着いた翌日、クリスマスイブの夜に、ぼくたちは思わぬプレゼントを受け取った。

ディナー料金の高額に驚く

ママがあらかじめ、ホテルのレストランの中から〈ラ・ベル・エポツク〉を予約しておいてくれたのだ。勘定もママが払う手はずになっていた。クリスマスのコースメニューが決まっていたから、肉料理の選択肢は数種類にかぎられた。

ぼくたちは神戸牛を選んだ。トリュフを散らせたテンダーロインのパイ生地包み、トリュフのドミグラスソース。ウェイターがシェフを伴い、テンダーロインの塊を載せたワゴンをテーブルまで押してきで、シェフみずからが目の前で切り分けてくれた。

値段、か書いてなかったからぼくもホアンも見当がつかなかったが、二ヶ月後、ママから聞いた話では〈VISA〉の請求書に1000ドルの引き落とし額が記されていた。

ママもどんな目に遭うのか少しもわかってなかったのだ。あらあら(両親はかなりの額の遺産を相続したから、その話をしながら、ママが泣くんじゃなくて大笑いしててよかった)。

だけどその夜は、ありがたくもママの引き落としのことなどつゆ知らず、いまにもシェフの腕がもげるのではないかと思うほど神戸牛を堪能した。

よかった、少なくとも1ポンドあたりいくらで請求されなくて、ひょっとしたら、ほんとに痛い目に遭っていたのかもしれない。

東京のメゾンエルメスは魅力的

東京のメゾンエルメスに較べれば、フォブールの本店は商店街のキオスク並みだ。建築家レンゾ・ピアノが設計した銀座の旗艦店は、45センチ角のガラスブロックを積み重ねて構成されている。

エルメス銀座店

そう聞くとものすごくクールだが、本当にクールなのは、この透き通る巨大ピルが幻想的な白い光を放つ夜の光景だ。おもしろいことに、しばしば控えめな建築と紹介されるのだが、それは間違いではないだろうか。

エルメスのバーキン専門店のことなら、バーキン欲しい~バーキン専門店に行く時の私を参考にしてください。バーキン専門店ならではの面白い情報が掲載されています。

銀座は別格

確かに、銀座という高級ショッピング地にはすばらしいビルが多い。たとえばシャネルは建物正面を巨大なLEDボードとし、壁面の生地にツイード柄やロゴマークを映し出している。

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出典:永遠の憧れエルメス

クリスチャン・ディオールは、建物全体をパンチングメタルで覆い、ダブルスキンの壁が夜には光ファイバーで白く浮かびあがる(色とりどりのピンを刺して絵や模様をつくり、点灯させる玩具(ネオンブライト)の超巨大版を想像すればいい)。

エルメスの隣にはカラフルな壁画に彩られたソニービルが建ち、プレイステーションが無料体験できるおまけつきだ。〈資生堂〉のピルはトレードマークのえび茶色のガラス埋か、都会の夜を楽しむ巨人のスティックライトを思わせる。

だがこれらのピルがどれほど魅力的でも、お目当ての商品はないのだから、ぼくは朝からメゾンエルメスを訪れた。その日はいつも通りとは行かなかった。

バーキン(驚いたことにこの店では見える場所に陳列してある)を含めて商品の価格は、積極的に公式を試すにはあまりにも高すぎた。そこでまず、堂々と飾られたクロコの黒のケリーをぼくが購入し、そのあとホアンを送り込んで、茶色のケリーを買ってもらった。

うまくいった。少しでもバーキンクロコを家に持ち帰ることができるのなら、パーキンもあきらめがつくというものだ。

ぼくたちはお決まりの観光を楽しんだ。歌舞伎、皇居、だけどなにより忘れられないのは、二日間の箱根の温泉旅だ。老舗旅館〈環翠楼〉の離れ〈洗心亭〉に泊まり、専任の芸者のような女性(仲居)が世話をしてくれた。

白粉のお化粧やら、過剰なもてなしは一切なし、もちろん。彼女がスシや料理を運び、布団を敷き、浴衣を用意し、最も大切なことに日本酒をたっぷり出してくれた。

この離れには専用の櫓風呂があり、貸し切りの露天風呂、天然温泉のジヤグジーも楽しめた。約50度の源泉掛け流しだ。旅館から足を伸ばしたところに芦ノ湖があり、富士の勇姿が逆さに映し出されていた。

ぼくはすべてに魅せられた。『ベスト・キッド2』で、師匠ミヤギの故郷、沖縄を訪れたダニエルのように(淡い恋心を抱く若い娘はいなかったし、誰もぼくと戦おうとしなかったけれど)。

ホアンは温泉ですっかりリラックスし、宿泊代の話はしなかった。いつもなら気絶して温泉で溺れていただろう。ひと言でいえば、すばらしい旅だった。

東京での料理をめぐる冒険を締めくくるのは、またしても驚くべきディナーだった。ニューイヤーズイブの夜、パークハイアットのニューヨークグリルへ出かけた。

エレベータで52階まであがり、レストランに着いた。窓からの眺めは夢かと思うほど美しく、その夜のテーマも申し分なかった。ファイア&アイス。

席につくと運ばれて来たのは、約30センチ角の氷のブロック(メゾンエルメスのガラスブロックを思わせる)。

そこからふたつの簡が突き出ている。

東京はエルメスが似合う

東京はエルメスというブランドに、やみくもな崇拝を抱いていた。それはもう、ぼくがこれまで見たこともないくらいに。ガラスブロックの旗艦店は当然いちばんの人気だが、ほかにも東京だけで10店舗ばかりある。

そのことに強く興味を惹かれ、スペインに帰ったあと、『エルメスの世界』を引っ張りだしてアジアのエルメスの店を数えてみた。極東の国だけでかれこれ100店舗。

地球上の全人口の分布を考えたとしても、日本ではなんらかのかたちでエルメスのロゴを見せびらかしている人間はずいぶん多い。その理由を知りたくてグレースにメールを出したところ、アジア市場は成長著しいのだと教えてくれた。でも本当のところは、彼女にも理由はわからなかった。

滞在したときの体験からいえば、日本ではほぼ全国民がブランド好きで、ぼくの仮説では、エルメスは究極のブランドという地位を築いている。しかも簡単には買えず、持てばステータスがあがる。

巨大なソーラーパネルのようなメゾンエルメスで白にしたバッグは、すでにぼくのマージンを上乗せしたような値段で売られていた。ぼくはぼんやりと考えた。

バーキン転売ホームパーティ

ヨーロッパで買ったバッグを日本に持ってきて、エルメスバーキンの転売ホームパーティを開いたらどうだろう?だけど実際問題、難しいだろう。しばらくパーティはお預けだ。

少なくともまず、東京の五ツ星ホテルのコンピュータに侵入して、あちこちに繋がったプリントアウトシステムを使って、パーティの招待状を送りつける方法を見つけなきゃ。